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睡眠の90分サイクルはウソ!?

 昨日テレビ番組の実験で、人は本当に90分サイクルで起きると目覚めが良いのかというのを やっていました。 被験者に、寝てからちょうど6時間後であれば90分サイクルなので、起こした時にスッキリ起きられるハズということで検証を行った結果、全然スッキリ起きられませんでした。 そもそも、レム睡眠とノンレム睡眠が90分サイクルで均等にやってこないことは、睡眠研究者の間では常識らしいのですが、日本だけでなく、世界中の人々がその間違った認識を持っていたのです。 しかも、深い眠りのノンレム睡眠では、外界の音に反応しにくいが、浅い眠りのレム睡眠であれば、スッキリ・パッと起きられる...わけではないんです。 レム睡眠中も、外界からの情報をシャットアウトしている時もあり、その時に起こされてもパッと起きられないんですが、外界の音にも反応できるかなり覚醒状態に近い時間というものがランダムにおとずれ、その時に起こされるとパッと起きることができ、目覚めもスッキリするようなのです。 規則正しいサイクルでおとずれないのであれば、それを有効活用できないので意味がないと思われますが、一つポイントがあります。 その外界からの音にも反応できる状態のときに、体動が頻繁に起きるようです。 いまスマホのアプリでも、人の体動による振動・音を感知して起きる時間の少し前からその機能が作動し、感知したときにアラームが鳴るように設定されているものがあり、利用者が増えています。 また、スマホのアプリを利用しないでも、音量を調節できる目覚まし時計や、音量調節できない目覚まし時計でもタオルをかけるなど工夫し、アラーム音が小さく、耳を澄ませてやっと聞こえるくらいの音量にします。 そして、起きる時間の20分前に鳴るようにしておくと、脳が外界の音に反応できる状態になったときに、アラームが聞こえるようになるので、スッキリ起きられるようです。 でも、万が一それで起きれなかったことを考えて、起きなければいけない時間に普通の音量で鳴る目覚まし時計もセットしておいたほうが安心かもしれませんね(^^♪ 朝起きるのがつらい方はやってみてください。

熟睡できない、朝スッキリ起きられない睡眠障害

当院の患者さんにも意外と多いのが睡眠障害です。 なかなか寝付けなかったり、寝ても途中で目覚めてしまい、朝まで熟睡できなかったり、目覚ましを何個もかけているのに中々スッキリ起きられなかったり... その原因はもちろんいくつも考えられます。 精神的な悩みを抱えていれば、寝る時にもつい色々考えてしまい、寝られなくなります。 また、デスクワークなどで首肩背中がカチカチに凝っていても、交感神経と副交感神経の切り替えが上手くいかなくなり、昼間仕事をしたり起きている時に優位に働いている交感神経が、寝なければいけない時にも働いてしまい眠れなくなります。 でも、上記の理由以外にも原因となるものがあるんです。 実はその原因の一つに、寝る前の糖質のとりすぎが引き起こす、血糖値の乱高下があるのです。 通常血糖値は、食事をとるとゆるやかに上昇し、食後2~3時間をかけて糖は脳や筋肉など体中のエネルギー源となり消費されます。その後睡眠に入るとそのまま低い値をキープします。 しかし、寝る前に ・山盛りのご飯🍚 ・甘いもの🍰🍫 ・アルコール🍷🍶 など、糖質を摂りすぎることにより、睡眠中脳や体は休んでいるので糖が消費されず、血糖値が急 上昇します➡そこで体は血糖値を抑えようと大量にインスリンを分泌します➡今度は血糖値が下 がりすぎると命の危険があるため、下がりすぎた血糖をあげようと大量のアドレナリンが分泌され ます・・・ といった具合に、インスリンとアドレナリンの大量分泌による血糖値の上げ下げが睡眠中ずっと繰り返され、体は寝ているはずなのに長時間全力疾走しているような負担がかかり続けているのです💦 そのため熟睡できなかったり、睡眠時間をしっかりとっているにもかかわらず、朝スッキリ起きられなくなるのです。 この血糖値の乱高下が起きているかのチェック項目として以下のものがあります。 ①歯ぎしりや歯を食いしばる ②たくさん寝汗をかく ③怖い夢をみる ①は、アドレナリンが出ていると筋肉を緊張させて体をこわばらせます。 ②は、アドレナリンにより緊張状態をつくっています。 ③は、アドレナリンが出ていると夢にリアルさが増します。 一つでも当てはまった方は、血糖値の乱高下が起きている可能性があります! これ