ポルシェで北京堂・新百合ヶ丘に来る患者さんのハングリー精神!

今日は、東京から北京堂鍼灸 新百合ヶ丘 にポルシェで颯爽と来院される患者さんの話です。


クルマは凄いのに、「先生、今日も全部細い鍼でお願いします。太いとしんどすぎて来たことを後悔

しちゃうんで・・・」と、とっても弱気な患者さん。

僕が「股関節まわりは筋肉が分厚いから、ある程度太めじゃないと効きにくいと思いますけど、

それでも細い鍼がいいんですか?」と聞くと、

「はい、ぜひ細い鍼でお願します!」

と言われるので、やはり患者さんのニーズにはこたえなければと、いつもの通り全部細い鍼で腰、

股関節まわりを刺鍼します。

車とその患者さんの態度のギャップに、タダ者ではないと以前から思っていました。


なぜか高学歴の患者さんが多いうちの治療院、この患者さんもきっと頭のいい大学出ているんだ

ろうなと思い、あるとき鍼をうちながら話を振ってみると、

「僕、アメリカの大学をでているんですよ」と。


聞くところによると、高校までは日本の高校に普通に通っていたが、高校の時にアメリカに行く

機会があり、そこで日本とは全く違う自由な雰囲気に魅了されたとのこと。

高校の先生にも相談したところ、どうせいくなら日本人がほどんどいないアメリカの中部がいい

ということで、受ける大学を決め、受験をして見事合格。

しかし、いざ通い始めてその道が険しいことに気づいたそうです。


というのも患者さんがアメリカに留学したのは今から20数年前。今よりも(⁈)人種差別が激しく

アジア人というだけでバーへの入店を拒否され、通りを歩いていれば石を投げつけられたことも

あったそうです。


「それはしんどかったですね💦でも英語はペラペラだったんですよね?」と僕が聞くと

「いや~、そうでもなかったんです。でも人間そうやって差別をうけたりしていると今度はどうすると

思います?」

「ど、どうしたんですか?!やっぱり引きこもって外に出ないとか??」


「いや、いじけていても仕方ないですからね。今度は認めてもらうために一生懸命勉強するようにな

るんです。とにかく悔しいから、クラスで一番頭良くなってやろうと思って、寝る間も惜しんで勉強し

ました。」


ここで、日本とアメリカの大学の違いを教えてくれたのですが、アメリカの大学では成績が優秀だと

上のランクの大学に編入ができるらしく、また日本のように4年間通うと決まっているわけではなく

単位を取得さえすれば、3年やそれ以上もっと短縮して卒業ができるということです。

その患者さんは毎年上のランクの大学に編入して、計3回大学を変わって卒業したそうです。


その後大学を卒業して、外資系の証券会社に入社されたそうですが、そこでも熾烈な生存競争が

繰り広げられていたそうです。

患者さんは営業に配属されたそうですが、成績が悪いと即クビを切られる世界だったらしく、人事を

担当している部署の、ある特定の番号からの電話がかかってくるとクビ切りだったそうです。


その電話がほぼ午前中に集中しており、しかもそこから電話がかかってきたことが他の社員にも

わかるので、午前中は戦々恐々としていてお昼にこぎつけられると、

「ああ、うちらは今日も助かったね💦」

とか「○○さんクビ切られたよ💦」などの会話をしながら昼食をとっていたそうです。


でもまれに、午後にもその特定の番号から、恐怖の電話がかかってくる事があり、先ほど一緒に助

かったねと昼食時に話した仲間が、時間差でクビを切られることもあったとか・・・


「よくそんな職場で耐えられましたね!病んだりしませんでしたか?」と僕が聞くと、


「いやー、やっぱり病んで自分から辞めていく仲間もいっぱいいました。でも、僕は途中から開き

直って、ゲームだと思うようにしました。万が一、クビになったら退職金もらえるし、ラッキーって思え

ばいいんだし。」

患者さんは20数年間クビにならずに、その熾烈な生存競争に打ち勝ってきています。


僕はこの話から、人生において困難にぶつかった時の柔軟な物の考え方と、競争に打ち勝ってい

くハングリー精神の大切さをあらためて感じさせられました!


今後、色々な患者さんの面白い話を、了解を得られれば載せていきたいと思っていますので、

ご期待ください(*^^*)












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