恐怖のインド旅行・後編

前回のインド旅行の続きです。

ここでインドならでは?!の様々な出来事や体験を紹介いたします。

旅行のいく先々で色々なガイドさんが現地を案内してくれたのですが、一人のガイドさんが僕たち家族を案内しながら、なぜか父の手を握ってきました。

父は、案内を聞きながらその手を振り払います。が、また、手を握ろうとするので、父は必至にその手をかいくぐりながら拒否していました。

男性が男性の手を握るのはそっち系の方なのかな~って当時高校生の僕は、漠然と思ってしまったのですが、実はそうではありませんでした💦

インドでは友情の証として、男性同士が手をつないだりするのが普通であり、別に同性愛者というわけではないのです。

ただ、そのガイドさん、うちらが家族で観光しているのに、なぜか「いいクスリあるよ~!」ってドラッグをすすめてくるという強者でしたが・・・。


また、ある時に町から町へ移動するのにタクシーに乗った時の話です。

タクシーに乗って町の中を走っている時、道路の真ん中になぜか犬が一匹横たわっていました。
その犬は頭を起こしていたので死んではいませんでした。

当然避けて進むのかと思いきや、タクシーはそのまま犬の上に乗り上げたのです。

「ああ!」まさかと思い、後ろをり返ると、後部座席の後ろの窓からバタッと倒れる犬の姿がはっきり見えました。
町中には、インドでは神聖な生き物であるはずの牛でさえ、やせ細り、倒れて死んでいるのを見ていたので、みんな生きるのに必死で動物にかまっている余裕はないのかもしれないと思いました。

途中、町を抜けて広大な道路をひたすら隣町に向かっていると、助手席に座っていた兄がやたら咳払いを始めました。
「ウエッフェン!ウウエッフェーン!!」

よっぽど喉の調子が悪いのかなー、でもなんか不自然だぞ?!
と思って前の様子をみてみると、

運転手がコックリコックリ頭をゆすって寝ながら運転しているではありませんか!!

兄は必至でその運転手を起こそうとしているのでした。

幸いにも運転手の眠気が途中で覚めたおかげで、僕の人生の幕は下りずにすみました(^^;)


下痢をしながらも、何とか無理やり観光していた僕でしたが、どこに行っても突然もよおしてしまうので、段々外に出るのが怖くなってきました。

旅行の最後の場所であるカシミールにやってきました。

そこではハウスボートに宿泊することになってたのですが、なぜか急に身体が重だるく、しんどくてたまりません。
熱を測ると、みるみるうちに体温が上がっていき、しまいには39度を超えていきました。

もう身体を起こす事さえ出来ず、ついにはベッドで寝たきり状態になりました。
意識が朦朧とする中、現実と夢の境目を行ったり来たりしている感じでした。

虫の息になっている僕の状態をみて、両親がこれはさすがにヤバイと思ったのか、西洋医学の医者を呼んでくれました。
注射をおしりに2本打ち、内服薬を飲み(一度は飲んだそばからゲロしましたが💦)、熱は急激に下がり、下痢も止まって、やっと普通の状態に戻りました!(^^)!

そんな過酷なインド旅行から帰る時に、ふと気づきました。
インドに来てから、本場のカレーを一口も食べていないことに・・・。      おしまい






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